誰もが目を留めてしまう突き抜けたデザイン。時計愛好家もびっくりの最先端の複雑機構。一般的な時計では考えられない使用環境を考慮した特別なスペック。2023年の時計業界は、ユニークなコンセプトの新作が続々と登場した。

シャネル「J12」の新作はケースの一部が白と黒のモザイク模様で、まるでアート作品のようだ。ロジェ・デュブイは、画期的なトゥールビヨン機構と自動巻き機構を搭載。そしてモンブランは、8000メートル級の難関峰に挑むクライマーが過酷な環境で使うこと考慮して「ケース内を無酸素状態にする」という驚きのスペックが自慢だ。 


J12 ハイパー サイバネティック
ダイヤモンドで描いた小さな四角の画素をモザイク状にたくさん並べることで、丸いアイテムを画像として表現。スマートフォンやパソコンのディスプレイの原理をウォッチケースに導入してアート作品に仕上げた、デジタルアート好きには見逃せない1本。モデル名のサイバネティックとは、1948年に誕生した「世界をデジタル的に理解する」情報システム理論を意味する。

高耐性セラミック＆WGケース×ブレスレット、自動巻き、38mm径、50m防水